コンクルー× XTech Ventures対談 ――大企業からのスピンアウトを経て、建設業のAI化をリードする――
2023年10月〜3月期のX-Gateに参加されたコンクルー代表の白澤さんに、応募当時〜直近のプレシリーズA調達に至るまでを伺いました。
代表取締役 白澤 光純
1992年生まれ。大学院にて宇宙物理の研究に従事し、修士課程を修了。2017年、新卒で日揮株式会社(現日揮ホールディングス)に入社。インドネシアやクウェートに駐在した後、WEB開発、事業開発を担当。日揮在籍中、社内での事業検証機会を得て、2023年9月にコンクルー社を設立。日揮ホールディングスから出資と事業譲渡を受けるかたちでスピンアウト。
応募の背景
──X-Gateにご参加された時の状況や応募のきっかけを教えてください
白澤:
当時はXなどで情報収集をしていて、そこでX-Gateを見つけました。VCに直接アプローチするのはまだ早いかなと思っていたので、まずアクセラレーターに応募してみようという気持ちでした。2023年9月に会社を設立して、10月にはX-Gateに応募しています。その時点では、まだ日揮ホールディングスに社員としての籍も残っていました。
XTech Venturesを選んだ理由は、若手起業家だけでなく、社会人経験のある中堅層にも手厚く向き合ってくれる印象があったからです。私のケースは日揮ホールディングスからのスピンアウトという、一般的ではない形でしたが、そういったケースも受け入れてくれる自由度の高さが魅力でした。
──会社からの独立の経緯も少し伺えますか?
白澤:
社内で事業検証を進めていた事業をスピンアウトする形で独立しました。その過程では、会社に対して「一切嘘をつかず、隠し事をしない」というスタンスで対話を重ねてきました。最終的には、日揮ホールディングスから出資と事業譲渡を受ける形で、正式にスピンアウトが実現しました。外部からの出資が入ることでより円滑に進めることができたため、その意味でもX-Gateへの参加は非常に良いタイミングだったと感じています。
起業のリスクについては、借金があるわけでもないし、最悪どうにかなるだろうと楽観的に捉えていました。だから決断自体はそれほど重くなかったですね。
X-Gateプログラム中の関わり方
──X-Gateプログラム期間中はどのように進みましたか?
白澤:
担当者が1名ついてくださって、定期的に打ち合わせの機会があり事業進捗を共有してフィードバックをもらう形でした。自分たちの場合は、事業内容はある程度固まっていたので、一緒にゼロからアイデアを作るというよりは、契約周りや株式の話を整理しながら進めていく感じでしたね。
プログラムの最後にXTech Venturesの代表パートナー2人へのプレゼン機会があって、そこで出資の判断をしていただきました。
──出資実行から正式リリースまでの流れを教えてください。
白澤:
2024年2月にGPへのプレゼンを実施、2024年5月に出資実行、2024年8月に正式リリースして販売を始めました。
リリース後しばらくは月数社の新規獲得が続いていて、約1年ほどかけて徐々に増えていきました。伸びが緩やかだった理由は、SMB向けで”業務全体を巻き取れてはじめて月額を払ってもらえる”という性質上、多機能を揃えて磨くのに時間がかかるからです。顧客数が協力業者利用合わせて1,000社を超えてきたぐらいのタイミングで、資金調達してスケールを狙うか、慎重に事業を継続するかを検討して、プレシリーズAへ動くことにしました。

プレシリーズA調達の経緯
──2025年11月にプレシリーズA 1.7億円を調達されました。どのように進んでいったのですか?
白澤:
結果的に会話をしたVCは約10社と少ない方だったと思います。
転機になったのは、ピッチイベントでフィードバックをもらったことです。そこでAIネイティブな打ち出しに寄せてピッチデックを作り直したことが、調達成功につながりました。XTech Ventures担当キャピタリストである荻野さんからの紹介に加えて、別ルートからDMが来ていたことも重なって、タイミングよく決まっていったという感じです。
──ピッチデックを作り直すというのは、大きな意思決定だったと思いますが。
白澤:
そうですね。現在はAIエージェントの開発に集中していて、業務全体をAIが回せるエンドツーエンドの仕組みを目指しているので、方向性として正しかったと思います。
オフィス活用と出社文化
──XTech Venturesのシェアオフィスである「xBrideg-Yaesu」に毎日出社されていますが、どんな効果を感じていますか?
白澤:
調達活動中、毎日XTech Venturesメンバーに口頭で相談できたのは本当に大きかったです。メールやSlackで相談するのとは全然違う。「今日ちょっといいですか?」と言える環境が、あのタイミングでは特に助かりました。
チームが同じ場所にいることは、精神的にもプラスに働いていると感じます。このフェーズはハードワークするしかない、というのが私の考えで、それを一緒にやれる環境を作れています。
これから参加する人へのメッセージ
──最後に、X-Gateへの参加を考えている方へメッセージをお願いします。
白澤:
起業してよかったと、心から思っています。主観ですが、起業したおかげで人生が非常に楽しくなりました。だから迷っているなら、やった方がいいと思います。
X-Gateについては、スピンアウトのような一般的でないケースでも受け入れてくれる自由度の高さがよかったです。型にはまらない形でも、本気で向き合ってくれる人たちがいる。そういう環境に飛び込む価値は十分あると思います。
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・株式会社コンクルーの採用情報や詳細は公式サイトをご覧ください。https://www.lp.concrew.jp/corp
・XTech Venturesアクセラレーションプログラム「X-Gate」の詳細ページは下記URLです。https://www.xtech-ventures.co.jp/info/x-gate9_release