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halfwaytheir × XTech Ventures対談 ー在学中に起業。足りないものがあっても飛び込んでみる大切さ

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2023年4月〜8月期のX-Gateに参加されたhalfwaytheir創業者の栗山さんとプログラム期間中から担当パートナーとして伴走してきたXTech Ventures代表パートナー西條に、参加時(起業前)当時のこと〜現在に至るまでを対談させていただきました。


株式会社halfwaytheir
代表取締役CEO 栗山 太成

18歳で渡米。サンフランシスコ→ニューヨーク→シアトル→ボストンの大学を経て日本に帰国。アメリカ大学在学時に、日本の持っているポテンシャルを最大限発揮しきれていないと感じ、日本をもっとワクワクする街にする為に、在学中に株式会社halfwaytheirを創業。その後は、ストリートジャックメディアの開発やアンビエント広告で、日本をもっとワクワクする街へ。米大学在学時には、サッカー部に所属しており、ハーバード大学やMITに勝利経験あり。

XTech Ventures
代表パートナー 西條 
晋一

1973年徳島県生まれ。1996年早稲田大学法学部卒業後、伊藤忠商事に入社し財務部・為替部を経験。2000年サイバーエージェントに入社。サイバーエージェントFX、ジークレストなど多くの新規事業、子会社の立ち上げに携わり、複数社の代表取締役を歴任。2004年取締役就任。2006年にはサイバーエージェント・ベンチャーズ(現サイバーエージェント・キャピタル)の初代社長として、日本およびアジア各国のベンチャー投資業務と組織を構築。2008年には本社の専務取締役COOに就任。2010年から約2年間は米国法人の社長を兼務しシリコンバレーに駐在。2013-2017年WiL共同創業者ジェネラルパートナー。2018年XTechおよびXTech Venturesを創業。2018年エキサイトホールディングス代表取締役社長CEOに就任。2022年日本ベンチャーキャピタル協会理事に就任。 

「今日が一番若い」。直感でつかんだX-Gateとの出会い

──X-Gateにご参加された時の状況や応募のきっかけを教えてください

栗山:

元々アメリカの大学に在学していたのですが、“日本を盛り上げたい”という気持ちが強く、いつかは日本で起業したいと思っていました。「今日が一番若い」という言葉を大事にしていたので、やるなら早い方がいい、とも思っていました。とはいえビジネス経験や知識は全くないという状態で...。まずは情報収集とPR TIMESを日課のように読み漁っていたんです。そしたらPR TIMESのトップページにX-Gate募集のリリースが目に飛び込んできたんです。

本当に冗談抜きでそのリリースが結構光って見えて(笑)。自分でもいけるのかな?と思いつつ、見た時にそのまま、走り書きで応募フォームを書いて送信したので、選考面談の返信が来たときは驚きました

──リリースを出してから早かったです。社内がざわつきました(笑)

栗山:

なので正直に言うと、他のプログラムはほぼ知りませんでした。VCについても、XTech Ventures以外は名前すらわからなかったです。X-Gateに入って初めてVCってこんなにあるんだって気づいたくらいで、「直感で応募した」という表現が近いかもしれません。

西條:

それはそれで本質だと思う(笑)。「もっといい選択肢があるかも」って吟味しすぎて動けなくなることは多い。直感でつかんで決める力は、起業後にも効くよね。

──ちなみにVCから調達しようという考えは、最初からあったのでしょうか?

栗山:

緊張感を持ちながら経営するために外部投資家を入れたいとはじめから考えていました。学生起業だと学生にも戻れますし、就職活動も一定自信はあったのですが、それが保険にもなってしまうと思って。もちろんリターンを返さなきゃいけないことは当時から理解していましたが、それ以上に規律がある状態で経営したいなと思っていて。

その中で、X -Gateのプログラム選考面談で最初にキャピタリストメンバーの方と面談をして、とても話しやすくて。次に西條さんとも面談して、起業前の自分にも具体的なアドバイスをどんどんくださって。「こういう人たちと準備していけるのは貴重だ」と感じて、日本に帰国しての参加を決めました。

株式会社halfwaytheir 代表取締役CEO 栗山 太成


──XTech Venturesが最初に栗山さんを見たときの印象はいかがでしたか?

西條:

「本当に日本に戻って起業するのかな?」という覚悟が最初は気になりました。海外大学も楽しくなってくる時期だろうし。ただ一方で、栗山さんは最初から「日本のどこかをタイムズスクエアのような場にしたい」というような自分達が成し遂げたいこと・大きな構想を、その実現が映像でイメージできるような解像度で語っていて、起業家としてのポテンシャルは感じましたね。

やってみなきゃわからない。計画より現場、ドアノック営業へ

──実際に参加してみて、印象に残っている出来事はありますか?

栗山:

「とりあえずやってみなきゃわからない」という西條さんの一言ですね。西條さんのような数々の事業を作り経営してきた人が言うんだったらというか、何もできない僕が考えてばかりいてもしょうがないなと思って。

それまでは、オフィスでのリサーチや、事業計画づくりに時間を使いがちでしたが、その一言で外へ出て、売上につながる行動に全振りできました。

「とりあえずやってみなきゃわからない」という精神は今でも大事にしてます。

西條:

最初は「地道なことをやり切れるか」という懸念もありましたが、すぐにドアノック営業を始めていました。広告面となる枠を獲得するため一件一件ビルオーナーを回っていて。当時、初夏〜真夏の時期でしたが、この暑い時期にあの行動量は簡単なことじゃないです。やり切る意思が見えたし、そこが良かったですね。

いいアイデアを思いついたけど、それをやりたくない・大変そうだから、とやめてしまうことが大半だと思うんですが、栗山さんは好き嫌いやプライドを置いて必要なことをちゃんとやり切れるタイプ。大きな構想を描きながらも、地道なことからできる。多くの人は「やりたくない」を理由に止まるような状態を越えていくところにたくましさを感じました。

──他のメンバーとの関わりについてはいかがでしたか?

栗山:

手嶋さんには、ある時、別事業案を雑談的に相談したら、本気で叱られました。40分弱、やりきる大切さを教えて頂きましたね。そのときの「社長の仕事は、売上が出ないことや、人が離れるという気持ち悪さに耐えることだ」という言葉は今でも心に残っています。

キャピタリストメンバーの方には、資金調達のことから、スタートアップとはどういうものなのか、営業利益とは何かというところから教えていただき、本当に親身に教えてくれました。今我々がこうやって会社をやれているのも、当時色々教えていただいたからだと思っています。

またXTech Venturesに出資されている方々との繋がりもあり、各業界のリアルな内情も教わることができ、今でもリレーションが続いています。

学生から起業家へ。営業も資金調達も、知識と経験を一気に吸収

──プログラムを通じて得られたものや成果があれば教えてください。

栗山:

ただの学生から、広告と事業がわかる人に変われた実感があります。営業の型、創業融資を含む資金調達の選択肢、起業で知らないと危ない論点を短期間で学べました。現場でも案件化のサイクルが回り始めました。

西條:

アクセラプログラムは、起業において知っておくべき知識とか、How to みたいなものを短期間で得られるので、周辺知識のリテラシーが低い人ほど価値が出ると思っています。知っていれば回避できる落とし穴は多く、特に我々は事業を企画→実装→検証まで実務でやってきたので、手触りのある知恵をそのまま渡せる。栗山さんは吸収が早かったですね。XTech Ventures 代表パートナー 西條 晋一

栗山:

体感としては、新卒にいい上司がついた、に近いです。わからないことはその場で聞いて即実行。これができたのが大きいです。

代表パートナーは元事業家。だからこその“生々しいアドバイス”

──他のプログラムと比べてX-Gateはどのような特徴があると感じましたか?

栗山:

まず代表パートナーの2人が元事業家であること。アドバイスがいい意味で生々しく、リアルだなと感じます。また、オフィス環境面の小さな支援も、初期には想像以上に効きました。特に助かったのはプリンターです(笑)。当時は飛び込み営業で紙資料が必須。コンビニだとカラー1枚50円、10枚で500円。学生起業の僕らには重い。XTech Venturesのオフィスで大量印刷できたのは本当にありがたかったです。

西條:

僕らはアドバイスは出し惜しみしませんが、意思決定は起業家だと考えています。自分もあまり細かいことを言われるのは好きじゃないですし、むしろちょっと反対されてもやりたいとか、これがやりたくなったとかある起業家のほうがいい。だから、前に進むエネルギーがある人にとっては、最短で試し、最短で学び、最短で修正できる土台になるはずです。

出資後も伴走。必要な時に支え、意思決定は起業家に委ねる

──プログラムを経てXTech Venturesからご出資もさせていただきました。

栗山:

月1で定例を設けていて、現状共有や新規事業、ファイナンスの相談をさせていただいてます。組織の悩みや自分個人の課題って、社内では言いづらい時もある。“外の拠り所”があるのは心強いです。

そういう意味では、頼るべき人を早い段階で巻き込むことも意識しています。広告・不動産のアドバイザー的な方々をどんどん巻き込んでいます。事業としての付き合いだけでなく、人間として可愛がっていただける関係づくりは大事にしています。

西條:

“頼るべき人を見つけて巻き込む”、ここが栗山さんの強みだと思います僕らは必要な時に必要な強度で支えるけれど、意思決定は栗山さんが握る。このバランスで伴走しています。

halfwaytheirが提供する街中ジャックメディア『TIMES SQUARE』

起業したいならまずX-Gateへ。学びながら走ればいい

──最後に、これからX-Gateへの参加を考えている方へメッセージをお願いします。

栗山:

私からメッセージというのもおこがましいですが、起業からこの2年間で一番学んだのは、やり切る力の大切さです。初期は知識も経験も浅い。周りの起業家を見て不安になることも、ピボットしようとか悩むこともあると思います。でも、諦めずにやり切ると、ある瞬間に糸口が掴めて一気に進むということを何度も経験しました。僕らもまだ道半ばです。一緒に面白い世界にしていけたらいいなと思っています。

西條:

一番重要なのは、前に進むエネルギーだと思っているので、起業したいと思ったら、まずはドアノックしてもらえたらうれしいです。中途半端な覚悟では困るけど、もし真剣にやりたいなら、色々足りないものがあってもドアノックしてほしいです。足りないものも学びながら走ればいいと思っていますので、気軽にXTech Venturesにお問い合わせ、もしくは、X-Gateに応募してください。


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https://halfwaytheir.com/contact

・XTech Venturesアクセラレーションプログラム「X-Gate」の詳細ページは下記URLです。

https://www.xtech-ventures.co.jp/info/xgate_interview_1

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